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はじめての易経 まえがき

はじめての易経

 易経って前から気になっているけど、よくわからないし、難しそう。易経を読んだことのない方が抱く易経の印象である。筆者もそう思っていた。けれども、易経を読んでみると、こんなに面白くてためになる本はない。わたしたちが遭遇する様々な人生の悩みにどのように対処すべきか、すべて易経に書いてある。
 だが、「よくわからないし、難しそう」という印象によって、易経を読まない人が実に多い。
 実にもったいないことである。易経を読めば人生の楽しみや喜びが倍増することは間違いないからである。
 と云うことで、はじめて易経を学ぶ方の入門書として、これまで書いてきた易経の解説書を編集して、気軽に読める形で出版することになったのが本書である。

まえがき

 易経の原型は今から四~五千年前に古代支那の伏羲(ふつき)が考案したと伝わる「八卦(はつか)」と「六(ろく)十(じゆう)四(し)卦(か)」である。日本の国文学者の平田篤(あつ)胤(たね)は伏羲の正体は出雲の国作りを行った大国主の神であると主張している。古代(六千年前)の日本に存在したと伝わる神代文字(ヲシテ文字)の基本概念が陰陽の理論であり、八卦と六十四卦の根底にある陰陽の概念と共通しているからだと著者は解釈している。
 その真偽は証明できないが、陰陽の概念を根幹に生み出された八卦とその八卦が重なって出来た六十四卦の物語(単なる物語ではなく、宇宙空間におけるありとあらゆる現象を説明する時の物語)が易経の本質であり魅力である。
 今回出版する「はじめての易経」は「初学者のための易経入門書」である。難解になりがちな易経の解釈を初学者でも理解できるように大胆に意訳してみた。多くの人が本書をきっかけに易経に親しむようになってくれることを願っている。

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