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抜粋「現代語訳(超意訳) 呑象高島嘉右衛門著 増補 高島易斷 上下巻 占例篇」 火水未済 一

六十四 火水未済 |・| ・|・

未濟、亨。小狐汔濟、濡其尾。无攸利。
□未(び)済(せい)は亨(とお)る。小(しよう)狐(こ)汔(ほとん)ど済(わた)らんとし、其(その)尾(お)を濡(ぬ)らす。利(よろ)しき攸(ところ)无(な)し。
 未済は離(火は上り)と坎(水は下る)が交わらず全爻不正で未完成の時。だが全爻正応・正比で協同一致して六五の天子を輔佐するので、完成に向かって行く。子(こ)狐(ぎつね)が蛮(ばん)勇(ゆう)を奮って川を渡ろうとして、途中で疲れ尻尾を濡らして引き返してくるように、慎み深さを失い、適切な対処を怠れば、よい事は何もない。
彖曰、未濟亨、柔得中也。小狐汔濟、未出中也。濡其尾、无攸利、不續終也。雖位不當、剛柔應也。
□未(び)済(せい)は亨(とお)るは、柔中を得れば也。小(しよう)狐(こ)汔(ほとん)ど済(わた)らんとすとは、未だ中を出(い)でざる也。其尾を濡らす、利(よろ)しき攸(ところ)无(な)しとは、続(つづ)きて終らざる也。位(くらい)に当(あた)らずと雖(いえど)も、剛柔応ずる也。
 未(び)済(せい)は離(火)と坎(水)が交わらず全爻不正で未完成な時だが、全爻正応・正比で協同一致して六五の天子を輔佐するから、完成に向かって行く。柔順な天子が中庸の德を備えているからである。子狐が蛮勇を奮って川を渡ろうとすれば、未完成の時を脱出することはできない。途中で疲れ尻尾を濡らして引き返してくるように、慎み深さを失い、適切な対処を怠れば、よい事は何もない。思慮や経験が足りないのに、軽々しく妄(もう)動(どう)すれば、途中で挫折する。今は位を得ていない(未完成)が、全員協力一致して事に臨めば宜(よろ)しきを得る(完成に向かって行く)。
象曰、火在水上、未濟。君子以愼辨物居方。
□火、水の上に在(あ)るは、未(び)済(せい)なり。君子以て慎(つつし)みて物を弁(べん)じ方(ほう)に居(お)く。
 火(離)が水(坎)の上に在って交わらず、全爻不正という未完成の形が未済である。
君子は、慎んで物事を弁(べん)別(べつ)して、火と水が交わるように、在るべき所に在るべきものを配置する。

 以下、高島嘉右衛門著高島易斷の占いの見立ての原文の一部。
(占)始メ成リ難キコトモ、後ニ至リテ成ルノ占ナリ、今交際スル所ノ朋友ハ、各々其位ヲ得ズト雖モ、互ニ短キヲ補ヒ、足ラザルヲ助ケテ、協心同力、大事業ヲ計ルノ・・・
 以下、高島嘉右衛門著高島易斷の占いの見立ての現代語訳。
(占)最初は出来そうもない事も、やがては成し遂げられる時である。交際している人々は位が正しくないが、お互いに協力し合って、事業を成し遂げる。しかし、急いではならない。実力を養い、準備を整えて順次に事を運ぶべきである。急ぐと失敗して信用を失うことになる。
○最初は考えがまとまらず、何も決定できない。徐々に考えがまとまるようになって、決定できるようになるので、視界が開けて行く。人から依頼されたことに、誠実かつ熱心に取り組めば、信頼されるようになる。最初は繁栄しなくても、しばらくすれば繁栄する。
○何事も、凶運から吉運に向かって行く。急いではならない。
○何事も決まらない時である。
○物価は最初低く(安く)、後に高くなる。

未済 初六 |・| ・||

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