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期間限定「現代語訳(超意訳) 呑象高島嘉右衛門著 増補 高島易斷 上下巻 占例篇」 水天需

五 水天需 ・|・ |||

需、有孚。光亨。貞吉。利渉大川。
□需(じゆ)は、孚(まこと)有り。光(おおい)に亨(とお)る。貞(てい)なれば吉。大(たい)川(せん)を渉(わた)るに利(よろ)し。
 需(じゆ)は孚(まこと)(坎)が剛健(乾)な性質に支えられている。孚(まこと)は光のように隅(すみ)々(ずみ)を普(あまね)く照らしてすらすら通る。道を守れば幸を得る。難事業に取り組むがよい。
彖曰、需須也。険在前也。剛健而不陥。其義不困窮矣。需有孚、光亨、貞吉、位乎天位、以正中也。利渉大川、往有功也。
□需(じゆ)は須(ま)つ也。険(けん)前に在(あ)るなり。剛健にして陥(おちい)らず。其(そ)の義困(こん)窮(きゆう)せず。需は孚(まこと)有り、光(おおい)に亨(とお)る、貞(てい)なれば吉とは、天(てん)位(い)に位(くらい)するに、正(せい)中(ちゆう)を以てするなり。大(たい)川(せん)を渉(わた)るに利(よろ)しとは、往(ゆ)きて功(こう)有るなり。
 需(じゆ)は待つ時。乾(剛健)が進もうとするが、坎(険難)が立ち塞(ふさ)がって容易に進めない。乾(剛健)は泰(たい)然(ぜん)と時が至るのを待つから険難には陥らない。天命を素直に受け容れるから困(こん)窮(きゆう)することもない。孚(まこと)が剛健な性質に支えられて光のように隅々を照らしすらすら通る。道を守れば幸を得る。九五が剛健中正の德を備えているからである。難事業に取り組むがよい。時が至るのを待って行動すれば成功する。
象曰、雲上於天需。君子以飲食宴樂。
□雲、天に上(のぼ)るは需(じゅ)なり。君子以て飲食宴楽(えんらく)す。
 雲が天高く上がり慈(じ)雨(う)を待っているのが需(じゆ)の形。
 君子は、悠(ゆう)然(ぜん)と身心を養(やしな)い、慈(いつくしみ)の雨を待つ。

 以下、高島嘉右衛門著高島易斷の占いの見立ての原文の一部。
(占)常ニ心力ヲ養ヒ沈重ニシテ五爻ノ時ノ至ルヲ待ツベシ、篤實ニシテ常ヲ守リ謙和ニシテ信アルモノハ自然ニ幸福ヲ得ベシ、事ヲ急ギ難ヲ冒シテ目前ノ利ヲ求メント欲スレバ却テ迷惑ヲ來スコトアルベシ、愼ムベシ・・・
 以下、高島嘉右衛門著高島易斷の占いの見立ての現代語訳。
(占)常に心を磨き、人間として成長するように努力して、冷静沈着で落ちついた精神を常に保てるように心がけるべきである。五爻の時に至るのを泰然と待つべきである。常に篤実と謙遜を心がけ、調和を重んじ、人々からの信頼が厚い人は、自然に幸福を得る。
事を急いで無理を重ね、目先の利益を求めれば、困ったことが起こる。慎まなければならない。
○進もうとすれば、険阻坎難に遭遇する。今は、直ちに進んではならない。何事も時が至るのを待つべきである。
○万事、成功するまでに時間がかかる。時が至るのを待っていれば、(五爻に至れば)終に成し遂げることができる。
○正しさを忘れ、慎む心を失えば、大きな困難に遭遇する。
○大きな志を抱いて、時が至るのをゆったりと待つ時である。
○競争は不可。 ○節操を守る時。 ○頭痛がする時。

需 初九 ・|・ |||

初九。需于郊。利用恆。无咎。
□初九。郊(こう)に需(ま)つ。恆(つね)を用ふるに利(よろ)し。咎(とが)无(な)し。
 上(じよう)卦(か)坎(かん)水(すい)(険難)から最も遠い所で時が至るのを待つ。六四の所へ妄(もう)進(しん)せず常の道を全うして、時を待つがよい。身を誤ることはない。
象曰、需于郊、不犯難行也。利用恆、无咎、未失常也。
□郊(こう)に需(ま)つとは、難を犯して行かざるなり。恆(つね)を用ふるに利(よろ)し。咎(とが)无(な)しとは、未(いま)だ常(つね)を失わざるなり。
 最も遠い所で待つ。危険を冒して進むことなく、時が至るのを待つ。常の道を全うして、時を待てば、身を誤ることはない。待つ時に安んずれば、常の道を失わない。

 以下、高島嘉右衛門著高島易斷の占いの見立ての原文の一部。
(占)進マントシテ前途ニ妨ゲアリ、時機ノ至ルヲ須ツ、宜シク我本業ニ安ンジテ猥ニ進ムベカラズ、動ヲ好テ静ヲ嫌ヒ急ニ進テ利ヲ博セント欲スレバ、此占ニ反シテ禍ヲ取ルベシ、能ク動静ヲ考ヘテ常ヲ守ルベシ・・・
 以下、高島嘉右衛門著高島易斷の占いの見立ての現代語訳。
(占)進もうとするが、前途に妨害が待ち受けていることを知り、時機が到来するのを待っている。よく本業に安んじて、妄りに進んではならない。動くことを好んで、静止することを嫌い、利益を求めて、急進すれば、災いを招き寄せる。動くべき時、静かにすべき時のタイミングをよくよく考えて平常心を保つべきである。
○時が至らないのに、強引に事業を企画して実行すれば険難に陥って後悔する。とくに新規事業は大失敗する。

 以下、高島嘉右衛門著高島易斷の占例の原文の一部。
(占例)友人横濱ノ商左右田金作氏來リ告ゲテ曰ク、爰ニ或ル事業ノ會社アリテ、其利益甚ダ多キ見込ナリ、余ハ之ニ入社セント欲ス、請フ前途ノ吉凶ヲ占ハンコトヲト、乃チ筮シテ需ノ初爻を得タリ・・・
 以下、高島嘉右衛門著高島易斷の占例の現代語訳。

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