サイトアイコン わかりやすい易経・易占講座

コイン占い(易経・易占い)入門 抜粋版 天火同人・火天大有

令和四年三月吉日、コイン占い(易経・易占い)入門(初心者からベテランまで対応)という電子書籍とペーパーバック(紙の書籍)をAmazonで出版しました。
その内容を抜粋してHPで紹介していきます。

白倉の著作は白倉文庫というレーベルでAmazon・Kindleから出版・販売しています。Amazonでお求めください。

十三 天(てん)火(か)同(どう)人(じん) ||| |・| 志を同じくする
   とーさん(十三)かーさん「天(てん)火(か)同(どう)人(じん)」 互卦 四四天風姤
※多くの人々と志を共にして和合する時である。こだわりを捨てて、視野を広げよう。
 天下の人々と志を同じくせよ。広く天下の同志を集めて和合するべし。
 忠臣二がリーダー五と志を通じて、天下の人々と大同団結する時である。
 天下の人々と志を通じる君子は是非善悪を見極めて、時に対処する。
 あなたの志と言行が天下の人々に信用されなければ同志は集まらない。
 天地人の道(いつ、お天道さまに見られても恥ずかしくない言行)を貫いて大事業を興すべき時である。年長者には謙遜すべし。年少者には傲慢にならないように忠臣②がトップ⑤と志を通じて、天下の人々と大同団結する時。天下国家の人々と志を同じくする君子は、物事の是非善悪・正邪適否を見極めて、公平無私で問題に対処すべし。
〇文明と智恵、健やかな力を具えており、しかも⑤と②が中正を得ている。広く天下の同志を集めて、大事業を興すべき時である。位の高い人と接する時には、謙遜して、卑下することなく、位の低い人と接する時には、傲慢になることなく、公平無私を心がけ、等しく天下の人々と交わって、天地人の道を履み行なうべきである。このことを「人に同じくするに野(や)においてす。同人は人と志を同じくする時。天(乾)と太陽(離)が天の道を同じくするように、広く天下の同志を集めて和合する」と云う。
○天下の人々は、あなたの志に共感し、あなたの言行を信用し、あなたを支援してくれる。事業は成就する。剛健の徳を具えた人の支援が得られれば、向かうところ敵はなく、危険に陥る可能性も少ない。チャンスを逃さず、努力して正しい道を突き進み、天下国家のために尽くす。名前を後世に伝えるように心がけるべきである。
○力を合わせ心を一つにして、事業を成し遂げれば、利益を得られる。
○国家には、公に奉ずる役人と経済活動や文化活動を行なう民間人が存在する。同人は、民間人の志が実現する時である。それゆえ「野(や)においてす。亨(とお)る。広く天下の同志を集めて和合する。それゆえ、すらっと通る」と云う。
○人々の心が私利私欲に傾いている。凡庸な主張が正論と錯覚されてしまう時である。
○徒党を組んで、志や希望・願望を成し遂げようとする時である。
○野蛮な行為が行なわれる時である。
○交際している相手に対して、過度に愛情を抱いてはならない。いわゆる「八方美人」のような、交際をすることで宜しきを得る。
○天下の人々と広範囲に付き合えば、私利私欲から離れることができて、天の道を踏み外さない。それゆえ、大吉を招き寄せる。

十四 火(か)天(てん)大(たい)有(ゆう) |・| ||| 権威で治国平天下
  投資(十四)するなら「火(か)天(てん)大(たい)有(ゆう)」 互卦 四三澤天夬
※全てに渡って順調な時である。思いやりの心で伸び伸びと活動しよう。
 天高く太陽が燦々と輝き普く天下を照らす時。思いやりの社会が実現する。
 人格者であるリーダー⑤が、天命に順応して時に中る。人々は心服する。
 君子は悪行を除去して善行を取り入れる。何事も天命に順って対処する。
 これ以上ないほど順風満帆な時。慈悲あふれるトップ⑤が天命に順応して時に中り、天下の人々は信服する。常に慎みの心を抱いて自戒し、大衆を教え導く。
 人を侮(あなど)ってはならない。贅沢三昧も駄目である。
 トップには「明智」と「決断力」と「権威」の三徳が必要不可欠である。君子は悪行を除去して善行を取り入れ、何事も天命に順って対処する。
〇天性に恵まれ、氣力も充実しており、学問に優れている。経験豊富な人と交際しており、知識は豊富である。神仏のご加護によって、盛運に向かう。驕らないように気を付けるべきである。
○寛大で仁を具えた人が高い地位を得て、大衆から慕われる時。
○大富豪が善良な支配人を雇って財産を保つ時。
○思いやりと慈(いつく)しみの心で、大衆をやさしく教え導く時。
○太陽が遙かかなた天の真上に在る象(かたち)ゆえ盛運の時である。少しずつ傾いていく予兆もあるが、常に自戒して、慎みの心を抱き続ければ、長期間大有の時を維持することができる。
○富有になって人を侮り贅沢三昧するようになると過失を犯す。戒めるべきである。
○やっかいなことを引き受ける時でもある。
○売買で利益を得る。得た利益は手放さずに蓄えるべきである。
○女性が世帯主(あるいはリーダー)になる時である。
○女性が驕り高ぶって人から、嘲(あざけ)られる時でもある。
○離の卦徳である「聡明さや明智」を持っていなければ、前には盗賊が立ち塞がり、後には悪口が飛び交っても、このことに気が付かない。「決断すべき時に決断」できなければ、賢人を抜擢任用して小人を失脚させることはできない。「権威を具えて」いなければ、大衆から敬され慕われることはできない。以上の三つが具わってはじめて大有の時が成立する。
○多くの費用がかかるが得るところは少ない。人に施すことばかりで、自分が得ることはできない時。

モバイルバージョンを終了