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易経(周易)を読み解く 百九〇(水澤節 四五上)

六四 ・|・ ・||
   之卦 五八兌爲澤

六四。安節。亨。
○六四。節に安んず。亨(とお)る。
 六四は柔順にして位正しい大臣(側近)である。剛健中正の理想の天子(トップ)九五をよく補佐して、天子(トップ)が定めた程よい節度(法律や規則)に柔順に従って心安んじている。それゆえ、何事も程よい節度を貫くので、全てが順調に進んで行くのである。
象曰、安節之亨、承上道也。
○象に曰く、節に安んずるの亨るは、上(かみ)の道を承(う)くる也。
 小象伝は次のように言っている。六四の大臣(側近)は剛健中正の天子(トップ)九五をよく補佐し、程よい節度(法律や規則)に柔順に従って心安んじている。何事も程よい節度を貫いて、全てが順調に進んで行く。六四が九五を心から尊敬してその命令を遵(じゆん)奉(ぽう)するからである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇銀行や大富豪の番頭的存在、或いは、華族の家令(執事)として抜群の才能があるわけではないが、温柔な性格で慎み深く、勤勉と真面目さを固く守って、危ない橋は渡らない。以上のような在り方で、品行方正にして程良い節度を保てば、身体の安全は守られる。
○大臣が天子の命令で事業を遂行する。安定した穏やかな時である。
○上位の人(目上の人・上司など)の意向に順うべき時である。
○人と話し合って(人と共に)「程良い節度」を認識する時である。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

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