初九 ・|・ ・||
之卦 二九坎為水
初九。不出戸庭。无咎。
○初九。戸(こ)庭(てい)を出(い)でず。咎(とが)无(な)し。
初九は剛健で位は正しいが身分は卑(いや)しい。孔子の愛弟子顔回のように才德隠して家の中に閉じ籠もって庭にも出ない。程よい節度を保つ(喜怒哀楽の感情の中でその時々に適切に対処する)節の時に中って、自ら慎み程よい節度を定め物事を節制するので誰からも咎められない。
象曰、不出戸庭、知通塞也。
○象に曰く、戸(こ)庭(てい)を出(い)でずとは、通(つう)塞(そく)を知る也。
小象伝は次のように言っている。初九は孔子の愛弟子顔回のように才德隠して家の中に閉じ籠もって庭にも出ない。物事には正しい道が通る時と塞がる時があり、今は塞がる時であることをよく知っているからである。
以下省略。次の書籍をご覧ください。