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易経(周易)を読み解く 百八三(兌爲澤 初二三)

初九 ・|| ・||
   之卦 四七澤水困

初九。和兌。吉。
○初九。和(やわら)ぎて兌(よろこ)ぶ。吉。
 初九は剛健正位で正しい志を抱いており、最下の位に居て誰の影響も受けない(応比がない)。孤軍奮闘して上も下も、我も人も悦び悦ばせる道を進んでいる。初九には邪(じや)心(しん)や媚(こ)び諂(へつら)う気持ちがないので、悦び悦ばせる時の正しい道を外れることがない。それゆえ、上も下も、我も人も悦び悦ばせることができる。以上のようであるから、幸運を招き寄せる。
象曰、和兌之吉、行未疑也。
○象に曰く、和(やわら)ぎて兌(よろこ)ぶの吉は、行(おこない)未(いま)だ疑(うたが)はざる也。
 小象伝は次のように言っている。上も下も、我も人も悦び悦ばせることができるので、幸運を招き寄せる。悦び悦ばせる道を真っ直ぐに歩んでいるから、誰からも疑われないのである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇下の位、肩書きのない立場に居る。心は安定して偏りなく、才能に秀でて素行自得を体現している。上位の人に接する時も邪念なく和合する。何があっても動じることなく、裏表のない清く明るい善人である。
○善き民衆が納税を怠らず、政府に迷惑をかけない時。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

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