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易経(周易)を読み解く 百七七(火山旅 初二三)

初六 ―‥― ―‥‥ (火山旅) 之卦 三十離爲火

初六。旅瑣瑣。斯其所取災。
○初六。旅(りよ)にして瑣瑣(ささ)たり。斯(こ)れ其の災を取る所なり。
 初六は柔弱不中正(陰爻陽位)で身分が低く、性格も賤(いや)しい。このような小人が旅に出ても、いつもこせこせしており、やることなすこと悉(ことごと)く卑(ひ)劣(れつ)である。それゆえ、旅先では侮蔑されて恥をかくことになる。誰のせいでもない。初六自身が招いた災いである。
象曰、旅瑣瑣、志窮災也。
○象に曰く、旅にして瑣(さ)瑣(さ)たりとは、志(こころざし)窮(きわ)まるの災(わざわい)也。
 小象伝は次のように言っている。初六のような小人が旅に出れば、いつもこせこせしており、やることなすこと悉(ことごと)く卑(ひ)劣(れつ)である。それゆえ、旅先では侮蔑されて恥をかくことになる。誰のせいでもない。卑劣で恥知らずの初六自身が招いた人災なのである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇貴方が偏屈で卑劣な人物なら勿論、卑劣な人物でなくても、人に評価されることなく、恥辱を受ける時。貴方が謙遜しても、人々は益々貴方を馬鹿にする。泰然自若を心がけて恥辱を避けるべきである。
○柔弱で卑賤なので、人から侮(あなど)られる。○小さな事で争って災難を招き寄せる。
○賤しい人物が旅行中、小さな事で争って災難を招き寄せる。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

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