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易経(周易)を読み解く 百六九(風山漸 四五上)

六四 ――‥ ―‥‥ (風山漸) 之卦 三三天山遯

六四。鴻漸于木。或得其桷、无咎。
○六四。鴻(こう)、木に漸(すす)む。或は其(その)桷(かく)を得(う)れば、咎无し。
 大きな雁(かり)(鴻(こう))が小高い平原から木の上に漸次に(少しずつ)進んで来た。雁(かり)(鴻(こう))の足には水掻きがあるので、木の枝をしっかりと掴めない。また、六四は九三から不義の交わりを迫られて危ない状況に置かれている。以上のような不安定な状況の中で、大きく平らな木の枝を見つけて、しっかりと掴むことができれば、咎を免れることができる。
象曰、或得其桷、順以巽也。
○象に曰く、或(あるい)は其(その)桷(かく)を得とは、順にして以て巽(そん)なる也。
 小象伝は次のように言っている。六四が大きく平らな木の枝を見つけて、しっかりと掴むことができれば咎を免れる。柔順にして謙遜な態度を貫いたからである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇漸は徐々に進み行く時だから、すぐには結果が出ない。それゆえ、結果が出ようが出まいが、物事を徐々に進めることが大切である。今は物事を安定させることが大切な時。物事に柔順に対処すれば地位を失わない。やがて希望を叶えることもできる。
○組織内で昇進する時。 ○家(いえ)柄(がら)の良い人が出世する時。
○直ぐ下の人物(九三)に騙されかねない。注意すべきである。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

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