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易経(周易)を読み解く 百六三(震為雷 四五上)

九四 ‥‥― ‥‥― (震為雷) 之卦 二四地雷復

九四。震遂泥。
○九四。震(しん)遂(つい)に泥(なず)む。
 剛健九四は上卦震の主爻(震源)である。本来は雷が轟(とどろ)き渡るような大事変の首謀者となるはずだが、不中正で及び腰のところがあり、しかも上下を陰爻で囲まれている(互体坎の困難の真っ只中な)ので、ずるずると泥の中(陰爻の間)に陥り、奮い立つことができない。泥でできた底なし沼に陥って、身動き一つできないのである。
象曰、震遂泥、未光也。
○象に曰く、震(しん)遂(つい)に泥(なず)むとは、未だ光(おおい)ならざる也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。九四はずるずると泥の中(陰爻の間)に陥って奮い立つことができない。泥でできた底なし沼に陥って、上卦震の主爻(震源)として本来発揮されるはずの大事変を引き起こす意欲を失ってしまったからである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇気力に欠ける性格だが、世のため人のために奮い立って、前進しようとする。だが、困難が立ち塞がって、思ったように突き進むことができない。喩え事業を興したとしても、精神的に奮い立つことができず、事業半ばで諦めてしまう。それゆえ、今は将来に備えて勉強に励み、時運が到来するのを待つべきである。
○自ら奮い立つことができないので、あらゆる物事が滞る。
○何度も何度も繰り返して反復する時である。
○震の時なのに動かないのは、動きがとれないからである。
○埋もれていたエネルギー源から、震災や大事変が発生する時である。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

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