サイトアイコン わかりやすい易経・易占講座

易経(周易)を読み解く 百六一(震為雷 全体)

五一 震(しん)爲(い)雷(らい) ‥‥―震雷 ‥‥―震雷
互卦 三九水山蹇  綜卦 五二艮爲山  錯卦 五七巽爲風

震、亨。震來虩虩。笑言啞啞。震驚百里、不喪匕鬯。
○震は亨る。震來(きた)るとき虩(げき)虩(げき)たり。笑(しよう)言(げん)啞(あく)啞(あく)たり。震、百里を驚かせども、匕(ひ)鬯(ちよう)を喪(うしな)はず。
 震爲雷は抑圧されていた陽氣が盛んに活動を始め、勢力を拡大伸張する時。陽氣が次から次に発動して、萬物は生々化育する。雷が轟(とどろ)き渡るような大事変が起こった時は、恐れ慎み自ら反省し、正しい道を修めて人德を養い、事変に適切に対処するのである。事変に適切に対処すれば、やがて事変は落ち着いて、人々は談笑して和らぎ楽しみ国家泰平となる。雷が轟き渡るような大事変が勃発すると大衆は驚愕して自分を失うが、先祖と神仏をお祀りする祭主(組織のオーナー)の天子(トップ)は神前の料理を掬(すく)う匙(さじ)と香りのよいお酒を決して落とさない。すなわち君子は如何なる事変が勃発しても自分を失うことなく、泰然自若として事変を適切に処理するのである。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

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