サイトアイコン わかりやすい易経・易占講座

易経(周易)を読み解く 百四八(地風升 四五上)

六四 ‥‥‥ ――‥ (地風升) 之卦 五四雷澤歸妹

六四。王用亨于岐山。吉无咎。
○六四。王用(もつ)て岐(き)山(ざん)に亨(きよう)す。吉にして咎无し。
 六四の大臣(側近)は柔順正位(陰爻陰位)で上卦坤に居るので、至って柔順な德を具えている。六四の大臣(側近)が升(のぼ)り行けば、六五の天子(トップ)を脅かすことになる。周の文(ぶん)王(おう)が暴君紂(ちゆう)王(おう)に順って諸侯の礼を守り領地内の岐(き)山(ざん)の神を祭ることに止(とど)めたように、一歩退いて控え目にするが宜しい。幸運を招き寄せて、誰からも咎められない。
象曰、王用亨于岐山、順事也。
○象に曰く、王用(もつ)て岐(き)山(ざん)に亨(きよう)すとは、順にして事(つか)ふる也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。周の文王が暴君紂(ちゆう)王(おう)に順って諸侯の礼を守り控え目にしていたのは、柔順過ぎるほど柔順に仕えるべき人に仕える時だったからである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇柔和な人德を具え、上の人に奉公して、下の人を愛する。自ら善行を積み上げ、功は下の人々に譲り、真心を心の中に抱いて、上下が和合する。それゆえ、安泰な世の中となる。
○祖先をお祭りして、さらなる幸福を招き寄せる時である。
○君主の側近である。君主の地位を望んではならない。望めば君主から疑われる。側近として至誠の心で君主に尽くすべきである。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

モバイルバージョンを終了