□裸体に対する日本人の意識について
○あちこち、自分の家の前に、熱い湯につかったあとですがすがしくさっぱりした父親が、小さい子供をあやしながら立っていて、幸せと満足を絵にしたようである。多くの男や女や子供たちが木の桶で風呂を浴びている。桶は家の後ろや前、そして村の通りにさえあり、大きなな桶の中に、時には一家族が、自分たちが滑稽に見えることなどすっかり忘れて、幸せそうに入っている
○日本人は、生活の事情上やむを得ないときには、裸体を恥ずかしく思わない。恥ずかしいのは、こうした事情のないのに、ただみえをはっていろいろな欲望を起こさせることである。日本の女は誰の前でも子供に乳房をふくませる。暑いときに、家の中で一心に働いている際は、戸外を通って内をのぞく者の眼に、裸に近い姿で映るかもしれない。だが誰も、やさ男を惹きつけて欲望を起こさせる目的で、着物の袖から腕を露わしているとは想いはしない
