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天命に生きる日本の教え 渡辺京二著「逝きし世の面影」に学ぶ

アリス・ベーコンは言う。「どうして、日本人は安物をこんなに美しく作れるのかわかりません。多くの品物は美しいから使われるものはなく、安いから使われるのです。たとえば、非常に粗い生地で出来た紺と白の手拭いは、一ヤード一セントから五セントで買えるので、人夫や車夫たちに使用され、けっして美的な物とか飾り物と考えられていません。でも、手拭いはとても見事な美しいデザインが描かれており、人夫が使うことを考えなければ、家庭用の装飾品として何にでも使えると思います」。(中略)「日本の職人は本能的に美意識を強く持っているので、金銭的に儲かろうが関係なく、彼らの手から作り出される者はみな美しいのです」。(中略)「ここ日本では、貧しい人の食卓でさえも最高級の優美さと繊細さがある」と感じた。
(華族女子校教師の見た明治日本の内側 中央公論新社・一九九四年)(P223)

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