六三.勿用取女。見金夫、不有躬。无攸利。
○六三。女(じよ)を取(めと)るに用うる勿(なか)れ。金(きん)夫(ぷ)を見れば、躬(からだ)を有(たも)たず。利しき攸(ところ)无(な)し。
象曰、勿用取女、行不順也。
○象に曰く、女(じよ)を取(めと)るに用うる勿(なか)れとは、行い順(じゆん)ならざる也。
六三(この爻)は陰柔不中正である。下卦坎の険難の極みに居る無知で淫らな婦人である。上に正応の上九が居るのだから、自らを正して上九の招きを待って嫁に行くべきである。けれども、すぐ下に居る魅力的で沢山の財産を所有している九二に惹かれる。このように淫らな婦人である。どうしてこのような婦人が身を滅ぼさずにいられようか。九二がこのような不貞な婦人を嫁に迎えたら、絶対に善い事は一つもない。
