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明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

六二、屯如、邅如、乗馬班如。匪冦、婚媾。女子貞不字、十年乃字。
○六二。屯(ちゆう)如(じよ)たり、邅(てん)如(じよ)たり、馬に乗りて班(はん)如(じよ)たり。冦(あだ)するに匪(あら)ず、婚(こん)媾(こう)するなり。女子貞(てい)にして字(あざな)せず、十年にして乃(すなわ)ち字(あざな)す。
象曰、六二之難、乗剛也。十年乃字、反常也。
○象に曰く、六二の難は、剛に乗れば也。十年にして乃ち字(あざな)すとは、常に反(かえ)る也。

六二は陰柔中正にして九五の陽に応じている。どうしても九五に従いたいと思っている。けれども、今は屯難の時だから九五に逢って従うことができない。また初九は六二と親しもうと欲している。そのため六二はますます九五に逢いに行くことができない。屯(ちゆう)如(じよ)は進むことが困難な形であり、邅(てん)如(じよ)は行こうとして進むことができない形である。「馬に乗りて班(はん)如(じよ)たり」も同じ意味である。思うに初九は六四と応じているが、屯の時なので六四の所に行って遇うことができない。
それゆえ初九は自分とは応じていないが比している六二を求める。憎んでいるのではない結婚したいと思っているのである。けれども六二は中正の徳を具えているので応じている九五を慕って六二を相手にしない。「女子貞(てい)にして字(あざな)せず」の形である。二三四爻の互体に坤☷がある。坤の数は十であり上を極めた数である。

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