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易経(周易)を読み解く 百二七(水山蹇 四五上)

六四 ‥―‥ ―‥‥ (水山蹇) 之卦 三一澤山咸

六四。往蹇、來連。
○六四。往(ゆ)けば蹇(なや)み、來(きた)れば連(つら)なる。
 柔順正位(陰爻陰位)の大臣(側近)六四は、応じる関係にある初六の部下と陰爻同士なので応じない(上司としての役割を果たせない)。また、上卦坎の最下に居るので、上に進み行けば険阻艱難に陥る。けれども、下に進み行けば剛健九三(現場の長)と比しているので、(九三の部下である)六二と初六を加えて九五の天子(トップ)を補佐できる。
象曰、往蹇、來連、當位實也。
○象に曰く、往(ゆ)けば蹇(なや)み、來(きた)れば連(つら)なるとは、位(くらい)に當(あた)りて實(じつ)なれば也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。六四の大臣(側近)が上に進み行けば険阻艱難に陥るが、下に進み行けば剛健九三(現場の長)と比しているので、(九三の部下である)六二と初六を加えて九五の天子(トップ)を補佐できる。六四が柔順正位の正しい德を具えて大臣(側近)の位に居り、剛健正位の正しい德を具えている九三と比しているから、(九三の部下である)六二と初六を動員して九五の天子(トップ)を補佐するからである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇穏やかで柔順な人が、年上の賢人と組んで事業を企画すれば、過失を犯さず無事に事業を終える。自分は力がないが、力のある人物と組んで、共に考え・心配するので、悩みが解ける。
○年上の誠実な人物に従って、忠実であることを要する時。
○連合することによって、悩みが解決する時。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

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