サイトアイコン わかりやすい易経・易占講座

明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

【占】この爻は才德備えて大きな任務に堪えられる人物である。けれども、今は屯難の時だから、内には正しい道を固く守り、外には人望を得て時機を待つべきである。凡そ事を興すには人望を得るよりも大切なことはない。人望を得るためには孤独な人に同情して凡庸な人々の事情に達することが大切である。けれども世の人は上ばかり見て下をみようとしない。智を尊び学ぶけれども、愚を顧みない。
これは陽的な存在は重視するが陰的な存在を捨ててしまうのと同じである。このようであるから、世を治めて民衆を率いようと望んでも難しい。リーダーたる者、深く考えて事を図り遠くのことまで配慮すべき時である。また天命を授かって国を開き、自分が率先して開墾を企てるなど社会のために尽くす時である。身を粉にして真心を尽くせばやがて大きく成功することができる。このような道を踏まずに妄りに動くときは成功することはできない。

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