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明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

六三、含章可貞。或従王事。无成有終。
○六(りく)三(さん)、章(あや)を含みて貞(てい)にす可(べ)し。或(ある)いは王(おう)事(じ)に従う。成すこと无(な)くして終り有り。
象曰、含章可貞、以時発也。或従王事、知光大也。
○象に曰く、章を含みて貞にす可しとは、時を以て発する也。或いは王事に従うとは、知(ち)光(こう)大(だい)なる也。

六三は陰爻陽位である。しかも三の位は「過ぎたる」場所である。「章(あや)を含みて貞(てい)にす可(べ)し」とは六三が具えている道徳才能を内に含んで最後まで発揮しないということではない。時が至るまで道徳才能を内に含んで待っているのである。それゆえ小象伝に「章を含みて貞にす可しとは、時を以て発する也」と言っている。
「或(ある)いは王(おう)事(じ)に従う。成すこと无(な)くして終り有り」とは、ただ自分の道徳才能を内に含むだけに終わらない。自分の身を捨ててあらゆる組織のトップに従う時は、最初は事を成し遂げられなくても、その後、必ず誰かが成し遂げるのである。これが「先んずれば迷い、後(おく)るれば主を得(う)」の意味するところである。時が至るのを待って組織のトップに従って事を行うべきだということである。

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