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明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

六二、直方大。不習无不利。
○六(りく)二(じ)、直(ちよく)方(ほう)大(だい)なり。習(なら)わざれども、利(よろ)しからざる无(な)し。
象曰、六二之動、直以方也。不習无不利、地道光也。
○象に曰く、六(りく)二(じ)の動は、直にして以(もつ)て方(ほう)也(なり)。習わざれども利(よろ)しからざる无(な)しは、地(ち)道(どう)光(おお)いなれば也。

六二は陰爻が二の位に居る。柔順中正で坤の純粋な徳を具えている。それゆえ、内に在っては私利私欲がなく、外に在っては何事も道理に適っている。以上のように直方の(真っ直ぐで方向正しい)徳が内外に溢れており、光(こう)輝(き)(光と輝き)が至らないところはない。すなわち六二が具えている徳は光のように大きいのである。
そもそも天の道理は至れるほど真っ直ぐで至れるほど方向が正しいけれども、人間の欲は邪(よこしま)である。人間は命の泉のようなパワーを天から承けているから心は本来性善であるが、私利私欲があるので煩悩が湧き出てくるので天の道理を全うすることができない。それゆえ、坤為地は本来凶運ではない。私利私欲が湧き出てきて凶運に陥るのである。けれども六二は坤道を純粋に全うして私利私欲がないので行うことは学ばなくても一つも不利益なことはないのである。

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