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明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

同時に上の命令を承ければ剛(つよ)い徳をもって不撓不屈の精神で命令されたことを成し遂げなければならない。至って柔であれば静かであることに安んじるべきだし、柔順の徳が貞固ならば自ら行おうとしている方向が正しくなければならない。このことを「坤は至柔にして、動くや剛也。至静にして德方(ほう)也」と言う。「萬物を含んで化(か)光(おお)いなり」とはいわゆる含(がん)弘(こう)光(こう)大(だい)であって(万物は優しく包含されて光り輝いており)、これを坤の四徳と言う。これを詳しく解説すれば左のようになる。
「含(がん)弘(こう)光(こう)大(だい)」の「含(がん)」とは万物の生育していく意志を包含して全面的に受け容れることを言う。人の場合には忍耐力を具えて事に任じ、髪の毛一本ほども屈服してはならない。最終的には事を大きく成就させるために剛(つよ)い徳をもって不撓不屈の精神を腹に持つようにする。このようにして剛(つよ)い徳をもって不撓不屈の精神を腹に持ち、忍耐力を具えて事に任じ、君に仕えて臣下の分を超えず、父母に仕えて逆らわない。臣下の道、子どもの道を尽くして功を誇らない。上の命令を柔順に承けることが天の道に順うことになるからである。

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