サイトアイコン わかりやすい易経・易占講座

明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

そして、人は産まれて天から命の泉のようなパワーを授かりそれが「心」となり、地から大地のパワーを授かり形有る人間が誕生する。それゆえ、人間の身体は大地に生まれたモノを飲食して存在するが、死ねば大地に帰り、天から授かった魂(心)も天に帰る。心は天に帰るから尊く、身体は大地に帰るから卑しい。心(魂)は全て陽爻で成る乾であるから仁義道徳によって修養し、身体は全て陰爻で成る坤であるから衣食住によって養育する。このことが坤の卦辞・彖辞に「牝(ひん)馬(ば)の貞に利(よろ)し。君子往(ゆ)く攸(ところ)有り。先んずれば迷い、後(おく)るれば主を得(う)。西南に朋(とも)を得(え)、東北に朋(とも)を喪(うしな)うに利(よろ)し(利を主とす?)」と言う所以である。また、坤為地は小人が跋扈して君子が息を潜めてじっとしており、国家に君主が不在な形(象)をしている。

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