サイトアイコン わかりやすい易経・易占講座

明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

坤は地に配当する。柔順で乾天の指し示す方向に違わずに順う徳を有している。思うに天地(乾坤)共に太極から分子を受け取り分かれて天心・地心となり、これを乾元・坤元と言う。天地が相対して季節が循環し万物が生育する。陰陽は天地の命の泉のようなパワーを発して、天地間に存在している万物は陰陽のパワーにより生み出されたものである。それゆえ、人類から昆虫草木・微生物に至るまで一つとして陰陽のパワーによって生み出されなかったものはない。乾(天)元が発するパワー(大気)は坤(地)元の精気と交わらなければ万物は生まれない。また、陰陽が相対して調和しなければ万物は生まれない。天地・陰陽相対して徳を合わせる(陽の発する徳と陰の受ける徳)から万物に命が吹き込まれて形ができる。人も同じである。それゆえ、男女・陰陽相交わって子供が生まれる。これは坤元の働きであるが、それは乾元により気(パワー)を承けたからであり、乾元が坤元となり形有るモノが生まれたのである。以上のことを「坤(こん)元(げん)、萬(ばん)物(ぶつ)資(と)りて生ず。乃(すなわ)ち順にして天を承(う)く」と言う。

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