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明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

乾為天九五の裏面には坤為地六五が在り、その爻辞に「黄(こう)裳(しよう)、元(げん)吉(きつ)」とある。このことは、日新両国の大臣は共に黄色人種の安全保障に危機感を持っており、国家興亡の危機を迎えていることを憂えて、互いに助け合ってアジアの独立を図っているという意味を含んでいる。両国の大人がそのように考えれば、国家の体面に関することはともかく、お互いに譲り合って平和裏に解決することを待つしかない。そうなれば、日新両国の民衆が幸せになれる。
あぁ乾為天の大象伝には「君子以(もつ)て自(じ)彊(きよう)して息(や)まず」とある。大体において占筮して乾為天の卦が出た者は、太陽の運行のように休むことなく自らを強くすることが求められる。それゆえ、何事も進んで先んじた者が勝って物事を制する時である。今回は日本が先んじて清国に大使を派遣したのだから日本が有利である。談判は日本に有利な結果となる。疑ってはならない。
わたしはこの談判の方向について占筮したところ、澤風大過☱☴九五(之卦雷風恒☳☴)が出た。その結果は両国大使の心はアジアの独立に配慮することを知ったので、大きく過ぎるという大過の時の心配は無用であることを祝することにしたのである。(大過の占断は大過の附録に掲載している)。

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