サイトアイコン わかりやすい易経・易占講座

明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

【占】この爻(九五)が出たら、国家に当てはめれば大人の徳を具えた賢臣を用いて、天下太平が到来する時である。大人たる人材は広大な天下の何処かに居る。賢明な君主であれば大人たる逸材を抜擢任用して、その能力を最大限に引き出すのみ。これが九五と九二の爻辞に「大人を見るに利し」と言っている理由である。

【占例】伊藤全権大使の天津条約締結に向けた談判がどうなるかを占った
明治十八年二月二十八日、伊藤博文伯が大使として清国に遣わされる命令を奉じて横浜港を発して清国に向かった。思うに昨年十二月の朝鮮事故に関して清国の政府と談判するためである。わたしも横浜港に見送りに行き、伊藤大使が使命を全うして帰国される日が遠くないことを祈り、兼ねて談判の結果がどうなるかを筮して乾為天の九五(之卦火天大有)が出た。
九五の爻辞に「飛(ひ)龍(りゆう)天に在り、大(たい)人(じん)を見るに利(よろ)し」とある。九五の大人は九二の大人と応じている。今日本の大人と清国の大人が面会して談判することになれば、その慮ること長期に渡るであろうから、小さな事は気にすることはない。そもそも、九二と九五の爻辞には共に「大人を見るに利し」とある。それゆえ、大人は日新両国の大臣を指していることを知るべきである。

モバイルバージョンを終了