サイトアイコン わかりやすい易経・易占講座

明治十九年出版 高島易断 現代語訳(一部掲載)

【占】大きな智恵(明智)と人徳(明徳)を具えているので名前が世の中に知れ渡り多くの人々が徳化され思いやりのある人々が世の中の多数となる。それゆえ積極的に官吏に応募して才能と道徳力を発揮すれば、その成果は広大であり、国家の幸福度はさらに増すであろう。

【占例】明治初年自分自身の方向性を占う
そもそも時には安泰な時と閉塞する時があり、人には通じる時と窮する時がある。盛運で伸びる時も衰運で落ちる時も人世の定理である。わが国日本は徳川家康公が争いのない世の中を築いてからすでに三百年近くが経過したので、政治の弊害が積もりに積もって国體(日本の国の形)である一君万民(天皇を中心にして国民が一致団結する)体制が崩れて天皇復権を図った明治維新が成立したのは陰陽消長の流れ(盛運と衰運の循環)の中にある。
わたしは商法に違反して牢獄に囚われること七年に渡ったのであるが、刑期を終えてからの世の中を見渡すと、自分自身の盛衰を見るようである。今や明治の世となり混乱した幕末と比べて社会は安定へと向かっており、わたしは牢獄から解放されて自由の身である。そして、明治維新を成し遂げた下級武士達は政府の要人となった。彼等は命をかけて維新を成し遂げ、名誉に驕り高ぶることなく明治政府の役人として勤労している。

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