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易経(周易)を読み解く 百二一(風火家人 四五上)

六四 ――‥ ―‥― (風火家人) 之卦 十三天火同人

六四。富家。大吉。
○六四。家を富(と)ます。大吉。
 柔順正位(陰爻陰位)で控え目な六四は初九と応じ九五の家長(組織のトップ)と比している。組織の側近として国に在っては国を富まし、家に在っては家を富ます秀でた補佐役である。何事も大いに宜しきを得て、幸運を招き寄せる。
象曰、富家、大吉、順在位也。
○象に曰く、家を富(と)ます、大吉とは、にして位(くらい)に在(あ)る也(なり)。
 小象伝は次のように言っている。六四が大いに宜しきを得て、幸運を招き寄せるのは、柔(巽)順(陰爻陰位で上卦巽の主爻)にして正しい位(くらい)に在るからである。

【以下、高島易断から占いとしての見立てを引用】
〇巽の陰爻(一番下の爻)は、商売で利益を三倍に増やすことができる根っからの商人。廉価で仕入れた商品を高値で販売することに成功して、大儲けする。
○家族においては、家風を守って質素倹約に努め、よく勉強すれば、一家仲睦まじく、和合して、裕福になる。
○学者においては、先哲(先人)が打ち立てた学問をよく研究して、知識を磨き、大先生と呼ばれる(大家となる)。
○家を興(おこ)す(一家の主となる)時である。 ○家を裕福にする時である。

以下省略。次の書籍をご覧ください。

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