以下、八卦について説明する。
【乾(けん)(☰)】自然配当「天(てん)」 性質「健(けん)」
乾☰は宇宙の根源的エネルギー(一大元氣)である。萬物は全てこの根源的エネルギー(一大元氣)によって存在している。それゆえ「乾(☰)」は永遠である。広大である。剛強である。無限である。無窮である。
宇宙に存在するありとあらゆるもの(萬物)は、全てこの根源的エネルギー(一大元氣)を具えている。勿論、萬物の一つである人間もこの根源的エネルギー(一大元氣)を具えている。だから、わたしたちの可能性は無限である。何かを成し遂げようとして成し遂げられないことなど何一つないのである。
但し、その根源的エネルギー(一大元氣)は、世のため人のために何かを成し遂げようとする公的な目的や志が確立されていなければ引き出すことはできない。確立した公的な目的や志が大きければ大きいほど、無限のエネルギーを引き出すことができる。
【兌(だ)(☱)】自然配当「澤(たく)」 性質「悦(えつ)」
兌は澤である。澤は凹んでいる。凹んでいる処には水が溜まる。澤は池となり湖となり大海となる。池や湖や大海は生命の泉だから生命に悦ばれるので「悦ぶ」という意味になるが、悦び過ぎると乱れて崩れる。そこで兌は「乱れる」「崩れる」という意味にもなる。また、一番上の陰爻を口先に例えると饒舌という意味になる。饒舌は口先上手だから佞人という意味になる。あるいは、乾☰の一番上の爻が欠けて☱の形になったと捉えると「壊れる、欠ける、欠陥、傷付く」意味となる。
易経は本当に面白い。しかし、「易経は難しい」という印象で読まない人が多い。
そこで、毎日持ち歩いていつでも読める易経入門書を書くことにした。易経の原型は今から四~五千年前に古代支那の伏羲(ふつき)が考案したと伝わる「八卦(はつか)」と「六(ろく)十(じゆう)四(し)卦(か)」である。陰陽の概念を根幹に生み出された八卦が重なって出来た六十四卦の物語(宇宙空間におけるありとあらゆる現象を説明する時の物語)が易経の本質であり魅力である。
本書は「これ以上簡単にできない易経入門」の現代語訳を大幅に見直し、誰もが易経(易占い)を好きになるように工夫して書いた。一人でも多くの人に読んでほしい。
日本の教え研究家 白倉信司

