四十九.澤火革 ☱ ☲ 革命により世の中を白紙にする時
□革は己(つちのと)の日乃(すなわ)ち孚(まこと)あり。元(おおい)に亨(とお)る、貞(ただ)しきに利(よろ)し。悔(くい)亡(ほろ)ぶ。
組織や社会を変革する時が近付いている。適切な時期に変革すればみんなから支持される。
◎象に曰く、澤(さわ)の中に火有るは革なり。君子以て歴(こよみ)を治(おさ)め時を明かにす。
☆旧来の制度や在り方を捨て去って刷新する。しっかり見通しを立ててから刷新すべし。
○初九。鞏(かた)むるに黄(こう)牛(ぎゆう)の革(かわ)を用(もち)ふ。
☆心は一途だが、変革の初期の段階なのでうかつに動いてはならない。上の人に従うべし。
○六二。己(つちのと)の日乃(すなわ)ち之を革(あらた)む。征けば吉にして咎(とが)无し。
☆変革を急いではならない。時が至るのを待ち、上の人と共に進み行けば変革は成功する。
○九三。征けば凶。貞しけれども厲(あやう)し。革(かく)言(げん)三たび就(な)る。孚有り。
☆変革を必要とする時だが、旧来の制度の真っ直中に居て、容易に変革を実行できない。
易経は本当に面白い。しかし、「易経は難しい」という印象で読まない人が多い。
そこで、毎日持ち歩いていつでも読める易経入門書を書くことにした。易経の原型は今から四~五千年前に古代支那の伏羲(ふつき)が考案したと伝わる「八卦(はつか)」と「六(ろく)十(じゆう)四(し)卦(か)」である。陰陽の概念を根幹に生み出された八卦が重なって出来た六十四卦の物語(宇宙空間におけるありとあらゆる現象を説明する時の物語)が易経の本質であり魅力である。
本書は「これ以上簡単にできない易経入門」の現代語訳を大幅に見直し、誰もが易経(易占い)を好きになるように工夫して書いた。一人でも多くの人に読んでほしい。
日本の教え研究家 白倉信司

