四十六.地風升 ☷ ☴ 物事がどんどん升(のぼ)り進む盛運の時
□升(しよう)は、元(おおい)に亨る。用て大人を見る。恤(うれ)ふる勿(なか)れ。南征して吉。
巽の木(陰陽五行)が坤の大地の中から芽吹きスクスク成長して升り進む、大盛運の時。
◎象に曰く、地の中に木を生ずるは升なり。君子以(もつ)て德に順(したが)ひ、小を積(つ)みて以て高(こう)大(だい)なり。
☆木の種がスクスク成長するように道德に順い小事を積み上げ高大な仁德を磨くがよい。
○初六。允(まこと)に升(のぼ)る。大(だい)吉(きつ)。
☆常に謙遜して組織(社会)に仕えれば、上司や先輩から信頼されて共に立身出世する時。
○九二。孚(まこと)あり乃(すなわ)ち禴(やく)を用ふるに利(よろ)し。咎(とが)无(な)し。
☆上の人と志を同じくして至誠の心で仕えるので、名誉を得て喜びを感じる。問題ない。
○九三。虚(きよ)邑(ゆう)に升(のぼ)る。
☆荒野を驀進して向かう所に敵は存在しないように昇り進み、地位はどんどん昇進する。
易経は本当に面白い。しかし、「易経は難しい」という印象で読まない人が多い。
そこで、毎日持ち歩いていつでも読める易経入門書を書くことにした。易経の原型は今から四~五千年前に古代支那の伏羲(ふつき)が考案したと伝わる「八卦(はつか)」と「六(ろく)十(じゆう)四(し)卦(か)」である。陰陽の概念を根幹に生み出された八卦が重なって出来た六十四卦の物語(宇宙空間におけるありとあらゆる現象を説明する時の物語)が易経の本質であり魅力である。
本書は「これ以上簡単にできない易経入門」の現代語訳を大幅に見直し、誰もが易経(易占い)を好きになるように工夫して書いた。一人でも多くの人に読んでほしい。
日本の教え研究家 白倉信司

