サイトアイコン わかりやすい易経・易占講座

これ以上わかりやすくできない易経入門の解説(一部掲載)9&10

九.風天小畜 ☴ ☰ 柔(の側近が)よく剛を制する時

□小(しよう)畜(ちく)は亨(とお)る。密(みつ)雲(うん)あれど雨ふらず、我(わ)が西(せい)郊(こう)よりす。
 小畜は小(陰・脇役・巽・兌・密雲)が大(陽・主役・乾)をやんわりと止める時。
◎象に曰く、風(かぜ)天(てん)上(じよう)を行くは小畜なり。君子以て文德を懿(よ)くす。
 ☆宰相(ナンバーツー六四)が全体をやんわりと制御する。調和の徳で教え導くがよい。。
○初九。復(かえ)ること道に自(よ)る。何ぞ其(そ)れ咎(とが)あらん。吉。
 ☆応じる六四にやんわり止められるので進んで行けない。じっと待っていれば吉運を招く。
○九二。牽(ひ)きて復(かえ)る。吉。
 ☆直ぐに進んではならない。初九と連携し今やっていることを大切にすれば吉運を招く。
○九三、輿(くるま)輹(とこしばり)を説(と)く。夫(ふ)妻(さい)反(はん)目(もく)す。
 ☆比する六四に止められるが猛進して衝突する。争えば六四に勝てないが争おうとする。

十.天澤履 ☰ ☱ カリスマの虎の尾を履みかねない時

□虎の尾を履(ふ)む。人を咥(くら)わず。亨(とお)る。
 カリスマトップの虎に部下が必死で付いて行く。一生懸命ならば虎の尾を履んでも大丈夫。
◎象に曰く、上天下澤は履なり。君子以て上下を辯(わか)ち、民の志を定む。
 ☆人を尊敬し礼儀を重んじ調和と柔順を大切にし節度を守る。戦々恐々と物事に応ずれば、万事に忍耐することができ、遂には希望を叶えられる。油断をすると、自分から災難を招く。
○初九。素(そ)履(り)す。往(ゆ)くも咎无し。
 ☆小さな善行を積み上げて、善い人間になろうと望めば、進んで行っても問題はない。。
○九二。道を履(ふ)むこと坦(たん)坦(たん)たり。幽(ゆう)人(じん)は貞にして吉。
 ☆私利私欲に惑わされず何事もゆったり対処して、正しい道を歩むので遂には吉運を得る。
○六三。眇(すがめ)にして能(よ)く視(み)るとし、跛(あしなえ)にして能(よ)く履(ふ)むとす。虎の尾を履(ふ)む。人を咥(くら)う。凶。武(ぶ)人(じん)大(たい)君(くん)と爲(な)る。
 ☆大きく道を踏み外す時。愚かな人物が己の力を過信して虎の尾を踏み、虎に食われる。

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