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これ以上わかりやすくできない易経入門の解説(一部掲載)3&4

三.水雷屯 ☵ ☳ 新しい物事を産み出す苦しみの時

□屯(ちゆん)は元(おお)いに亨(とお)りて貞(ただ)しきに利(よろ)し。往(ゆ)く攸(ところ)有るに用(もち)ふる勿(なか)れ、侯(きみ)を建(た)つるに利(よろ)し。
 新しいモノを産み出す時。苦しみが伴う。苦しみに乗り越えるから新しい物語が始まる。
◎象に曰く、雲(うん)雷(らい)は屯(ちゆん)なり。君子以(もつ)て経(けい)綸(りん)す。
 ☆新しいモノを産み出す時は、縦糸と(これまでの歴史を振り返り初期の目的を明確にして)横糸を(今の横のつながりの中から必要なモノを選んで)組み合わせることが肝要だ。
○初九、磐(はん)桓(かん)す。貞に居(お)るに利(よろ)し。建(た)てられて侯(こう)たるに利(よろ)し。
 ☆才能と人徳を具えているので大きな任務を任せられる。抜擢されるのを待って活動せよ。
○六二。屯(ちゆう)如(じよ)たり、邅(てん)如(じよ)たり、馬に乗りて班(はん)如(じよ)たり。冦(あだ)するに匪(あら)ず、婚(こん)媾(こう)するなり。女子貞(てい)にして字(あざな)せず、十年にして乃(すなわ)ち字(あざな)す。
 ☆至誠の心でトップの下に行くが逢えない。時運が至るの(十年の時)を待つしかない。
○六三。鹿(しか)に即(つ)きて虞(ぐ)无(な)し。惟(た)だ林(りん)中(ちゆう)に入(い)る。君子は幾(き)をみて舎(や)むに如(し)かず。往(ゆ)けば吝(りん)。
 ☆君子なら今は事を為す時ではないことを察知して、軽率に事を為そうとしてはならない。

四.山水蒙 ☶ ☵ 蒙昧なトップ等を教え導く時

□蒙は亨(とお)る。我、童(どう)蒙(もう)に求むるに匪(あら)ず。童蒙、我に求む。初(しよ)筮(ぜい)は告ぐ。再三すれば瀆(けが)る。瀆るれば則ち告げず。貞しきに利し。
 童蒙(六五)は蒙昧で愚かだが、師匠(九二)から教えを受ければ蒙を啓くことができる。
◎象に曰く、山(さん)下(か)に出(い)ずる泉は蒙なり。君子以て行いを果たし德を育(やしな)う。
 ☆困難に陥る時だが、師匠を見付けて人(仁)徳を修養すれば険阻坎難から抜け出せる。
○初六。蒙を發(ひら)く。用(もつ)て人を刑するに利し。用(もつ)て桎(しつ)梏(こく)を説(と)き、以て往(ゆ)けば吝(りん)なり。
 ☆蒙昧ゆえ是非善悪の判断ができない。師匠(六二)に厳しく教え導いてもらいなさい。
○九二。蒙を包む、吉。婦(ふ)を納(い)る、吉。子、家を克(よ)くす。
 ☆剛明の徳を隠して人を善く導く役割を担っている。広く人々を教え導けば吉運を招く。
○六三。女(じよ)を取(めと)るに用うる勿(なか)れ。金(きん)夫(ぷ)を見れば、躬(からだ)を有(たも)たず。利しき攸(ところ)无(な)し。

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