ネコちゃん占い師の占筮日記314

十一月十二日　水曜日　四十五．澤地萃☱☷九四

ネコちゃん占い師とわたしは次のように占断した。

マロンちゃんが卦辞・彖辞を解釈して次のように断じた。

○萃(すい)は亨(とお)る。王、有(ゆう)廟(びよう)に假(いた)る。大人を見るに利(よろ)し。亨る。貞しきに利し。大(たい)牲(せい)を用ひて吉。往く攸(ところ)有るに利し。

萃は人や物が集まって栄える時である。剛健中正の九五（トップ）が先祖の宗廟(みたまや)（日本においては伊勢神宮）で真心込めて神(しん)霊(れい)（日本においては天照大御神を始めとする天(あまつ)神(かみ)）をお祭りする。天下の臣民（萬人・部下や民衆）は九五（トップ）を仰ぎ見て、心服するから宜しくして、物事がすらっと通るのである。萃の時は、人や物が集まって栄えるから天下はよく治まる。正しい道（道德）を固く守るがよい。何事もうまくいく。また、萃の時は、牛・羊・豕(ぶた)を供えて盛大にお祭りすれば、幸運を招き寄せる。進んで行って大事業に取り組んでもよい。

マロンだニャン。澤地萃☱☷は「人や物が集まって栄える時」だニャン。卦辞・彖辞には「正しい道（道德）を固く守るがよい」とある。果たして、最近の高市総理の国会答弁は「正しい道（道德）を固く守る」っているだろうか。疑問があるニャン。上卦兌☱を高市総理、下卦坤☷を国民とすると、兌☱のボロが見え（壊れ）始めた高市総理を、下卦坤☷の国民は消極的に評価（支持率が低下）するかもしれないニャン。

みかんちゃんが大象伝と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

○象に曰く、澤、地に上(のぼ)るは萃なり。君子以て戎(じゆう)器を除(おさ)め、不(ふ)虞(ぐ)を戒(いまし)む。

澤が地の上に在る。澤に水が満ちれば草木は茂り多くの人や物が集まる。この形（多くの人や物が集まれば社会は栄える。だが、人や物が集まれば争いや奪い合いが起こる恐れがあること）に鑑みて、軍備を整えて争いを牽制し、不測の事態に備えるのである。
☆明智を具えた聖人君子が君主の位に、賢臣が宰相の位に在る。現場で働く臣下たちは君主よりも宰相を頼っているので、権力が君主と宰相に二分する時である。

みかんだニャン。大象伝には「澤に水が満ちれば草木は茂り多くの人や物が集まる」とある。だが、澤の水が溢れれば大洪水となって人や物は被害を被ることになるニャン。また、高島嘉右衛門の占断には「権力が君主と宰相に二分する時」とある。君主を天皇陛下、最小を高市総理とすれば、天皇陛下が國を思う気持ちと高市総理が國を思う気持ちが相反している。すなわち、國体（日本の國柄）に関する高市総理の認識に疑問を感じる国民が出てくる可能性がある。ということは支持率は低下する可能性があるニャン。

わたしが爻辞と高島嘉右衛門の占断を解釈して次のように断じた。

※第四段階の「小さな物語」初六と六三を率いて馳(は)せ参ずる
○九四。大(だい)吉(きつ)にして咎无し。

大臣（側近）の貴方は、初六と六三を率いて勢力が盛んである。貴方は陽同士のトップに対抗する可能性がある。もし、剛健九五（トップ）に対抗すれば、咎められる（過失や問題が起こる）ことになる。だが、トップの下に初六と六三を率いて馳(は)せ参ずれば、何事も大いに成就して幸運を招き寄せる。誰にも咎められない。
☆二人が共に力を合わせて一つの目的を実現する時である。だが、地位に頼らず大衆の支持を得て、公平でなければ問題が起こる。

澤地萃☱☷九四は「初六と六三を率いて馳(は)せ参ずる」。九四は高市総理で初六と六三は国民だ。それに対して九五は天皇陛下で六二は賢明な国民である。すなわち、大衆は高市総理を支持するが、賢明な国民は天皇陛下を支持するが高市総理は支持できない。爻辞には「貴方は、初六と六三を率いて勢力が盛んである。貴方は陽同士のトップに対抗する可能性がある」とある。高市総理の主張がは天皇陛下の思いに反する可能性があるということだ。高島嘉右衛門の占断には「大衆の支持を得て、公平でなければ問題が起こる」とある。大衆の支持は得ているが、賢明な国民の支持を失いつつある高市総理は、政治的な妥協はしないで、本来の考えを貫くべきだが、それができない可能性がある。鈍感な大衆は高市総理の変節に気付いていないが、賢明な国民は気付いている。高市総理の言動が揺れ続ければ大衆も変節に気付くようになる。そうなれば支持率は一気に低下する可能性がある。賢明な国民は、高市総理に対して政治的な妥協をしないで、本来の考えを貫いてほしいと思っている。