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しらす神々

農業普及の取り組み

 「すさ」の神は、農業を普及するためには、一年中農産物に水を与えることができる環境を整備することが大切だと考え、水を司る神に相談したところ、楽園の中を流れている八つの支流を持つ大きな川から農地に水を取り入れることができるが、楽園を創造した時に、「なぎ」と「なみ」の神は水を制御する神様を産み出すことに失敗したため、八つの支流を持つ大きな川は、一年中氾濫を起こして、川の周辺にある土地は水浸しになってしまうので、川が氾濫しないように治水事業を行うことが必要だと言われた。
 そこで、「すさ」の神は、その大きな川が氾濫しないようにするためにはどうしたらよいかと悩みに悩んで、色々と工夫して試行錯誤してみたが、なかなか川が氾濫しない方法を思いつくことができなかった。そうこうしているうちに時間が経ち、「すさ」の神は年を重ねてしまい、もう余命幾ばくもないほど年老いた頃になって、ようやく川が氾濫しない方法を思いつき、治水事業に取り組んだところ、川の底からこれまで見たことがないような立派な剣が発見された。「すさ」の神は、このように立派な剣を自分のものにするわけにはいかないと思って、「あま」の神に献上した。後にこの「剣」を加えた「鏡、勾玉、剣」が三種の神器と称されるようになり、楽園統合の象徴として、歴代天皇に引き継がれることになるのだ。
 三種の神器の一つである「剣」の御利益によって治水事業は成功して、あれほど氾濫して周辺の土地を水浸しにしていた川が全く氾濫しないようになった。また、以上の取り組みによって、「なぎ」と「なみ」の神が成し遂げられなかった「地球を覆っている水を制御する」ことを「すさ」の神が成し遂げたのである。以下省略。