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しらす神々

やり過ぎた「すさ」の神

 天上から降りてきた「すさ」の神は、さっそく「楽園における秩序だった社会」を創るための取り組みを始めたが、あまりにも無計画で拙速だったため、「秩序のある社会」どころか、「混乱した社会」が出来つつあった。
 その様子を「あま」の神はやさしく、そして寛容に見守っていたが、「すさ」の神は暴走して、「混乱した社会」は益々混乱し取り返しがつかない状況になりつつあった。
 それでも「すさ」の神の暴走は止まらず、ますます過激になっていき、ついに被害者が出た。「すさ」の神の暴走に巻き込まれた織物の神様が、「すさ」の神の命令で疾走してきた馬に蹴飛ばされて亡くなってしまったのである。
 いくら、やさしく寛容な「あま」の神でも、被害者が出た以上、このまま黙って見守っているわけにはいかなくなった。
 そこで、暴走する「すさ」の神の頭を冷やすために、自分の身を大岩の陰に隠した。「智慧と慈しみの心」に溢れている「あま」の神が身を隠すと、楽園から「智慧と慈しみの心」が失われて、楽園は真っ暗闇となった。
 このままでは楽園は、「地球と宇宙を調和させる」理想の社会になるどころか、「地球と宇宙を破壊する」暗黒の社会になってしまう。以下省略。