楽園創造
天地創造を終えた「あ」「い」「う」「え」「お」「か」「き」の神々を総称して「あまつ」神と名付ける。「あまつ」神は天地宇宙を生成発展させるために、八つの惑星の中から地球を選んで「使命(ミッション)」を与えた。
その「使命」は「地球と宇宙を調和させよ」という内容である。「あまつ」神は、「その使命」を実現するために「なぎ」の神と「なみ」の神を産み出した。
「なぎ」の神の役割は「地球と宇宙を調和させる」ためのビジョンとシナリオを描き、「命の泉」である「あ」の神様が蓄えているエネルギーを引き出して、「なみ」の神に向けて発することである。
「なみ」の神の役割は、「なぎ」が描いたビジョンとシナリオを実現するため、「なぎ」の神が発したエネルギーを受け取って、必要な「何か」を産み出すことである。
「なぎ」も「なみ」の神も、わたしたち人間と同じような姿形をしている。
「なぎ」の神はエネルギーを発するために、人間の男性ように身体の一部が凸(で)っぱっており、「なみ」の神はエネルギーを受け取り、また、「何か」を産み出すために、人間の女性のように身体の一部が凹(くぼ)んでいる。
「なぎ」の神は、「あまつ」神から降(くだ)された「使命」を体現するために、地球上に理想の楽園と、その楽園を司り「地球と宇宙を調和させる」ことができる神々と生き物(人間)を創るシナリオを描き、「あ」の神様からエネルギーを引き出して、「なみ」の神に向けて発した。
「なみ」の神は、そのエネルギーを受け取って、まずは、神々の第一号として、地球を覆っている水を制御(コントロール)することができる神様を産み出そうとした。
なぜ、「なみ」の神は、水を制御できる神様を産み出そうとしたのか。その理由は、地球を覆っている水の上に浮かんでいる楽園が「地球と宇宙を調和させる」ためには、地球を覆っている水を制御することが必要だと判断したからである。ところが、どういうわけか「なみ」の神は水を制御できる神様を産み出すことに失敗した。
そこで、「なみ」の神は「なぎ」の神を誘って天上に昇っていき、「あまつ」神に相談したところ、「あまつ」神は易占いを立てて、「地球を覆っている水を制御できる神様を産み出すことは諦めなさい」と占(せん)断(だん)し(占いの答えを断じ)た。
そこで、「なぎ」と「なみ」の神は水を制御できる神様を産み出すことは諦めて、地球を覆っている水の上に浮かぶ楽園と楽園の自然を司る神々と楽園を制御する人間を産み出すことにした。以下省略。